アマクラさん(大盛り)

@roz_zorさんのTwitterから溢れ出た長文置き場です

今すぐインターネットを切断して劇場版ジオウを見よう

核心には触れないようにしますが、それでもこの記事すら読まずに劇場に行ってほしいです。
何も知らずに見て劇場でひっくり返ってほしいです。

 

 

 

いやあ、本当にすごい映画ですよ。まさに平成ライダーの集大成、あらゆる意味で。
ストーリーもアクションも笑いも全てふんだんに盛り込んでおり完全に過積載。

 

ストーリーは完全に独立したものではなくテレビシリーズの流れを汲み、王を目指すソウゴの一つの終着点でありジオウの最終章と言えるものになっています。多分。
多分、と書いたのはパラレルの可能性も現時点で否定できないからです。まったく話に関わってこないテレビシリーズのキャラクターが多すぎる。
でもテレビシリーズ完結後の話という線が濃厚かと思います。エグゼイド夏映画みたいな。
予告を見れば大まかなストーリーは予想がつきますが、それでも大きな仕掛けに何度も驚かされました。それも終盤ではなくかなりの序盤です。ああ言いたい。

 

アクションは真っ当にかっこいいシーンもありますが、映画といえばライダー大運動会です。
総勢20名以上のライダーがくんずほぐれつの大バトル。
個々の見せ場という点ではちょっと物足りないかもしれません。そのへんは冬映画で出し尽くしてしまったのかもしれないです。
そことの差別化の意味合いもあるのか、今回は20人の最終フォームが出てきます。
そこ、オーズの最終フォームがプトティラコンボかタジャドルコンボかで揉めるんじゃない。何度目だ。ライナフォームとクライマックスフォーム、お前らもだ。
さらにもっと驚くゲストがいます。あの人とかあの人とか、ああ言いたい、言ってしまいたい。

 

そして、僕が一番推したいのは笑いです。
今回はメタなギャグが多いです。劇場でもドッカンドッカン笑いが起きていました。
が、これは本当は笑うとこでもないのかもしれないですね。
そもそも『平成ライダー』という名前を作中で前面に押し出していくのがメタメタですし。作品として重要な1ピースのような気がします。
本当に笑えるのは本気でやっているのか本気でふざけているのか分からない必殺技。これぞライダー映画、というか春映画の真骨頂です。今は夏ですけど。
今回も『平成』の総決算ということで正気とは思えない映像ができあがりました。

 

という具合に三本柱が互いに主張しあい並び立っている映画です。
あまり安直に他の作品と比べるのも良くないですが、三本柱のバランスで考えたら一番近いのは『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー 』だと思います。
あ、待って、逃げないで、あくまでバランス配分が似てるって話です。『レッツゴー』が苦手でも今回の映画からは逃げないで。

 

兎にも角にもお祭り映画としては最高の仕上がりです。これぞエンターテイメント。
令和の新しいライダー映画がどうなるかは分かりませんが、これを期に全く新しい作風に転換するかもしれません。
春映画も無くなってしまったので、このようなお祭り映画はもう見られないかもしれません。
平成ライダーを愛したすべての人、春映画に狂喜した人、ぜひ最後の平成仮面ライダー映画を劇場で見届けてください。