アマクラさん(大盛り)

@roz_zorさんのTwitterから溢れ出た長文置き場です

企画展のスーパー戦隊 レジェンドヒストリーが最高でした

みなさん、騎士竜戦隊リュウソウジャーを見ていますか?
当初は独特のノリ、倫理観で見る人を選ぶ作品(婉曲表現)でしたが、最近はその持ち味はそのままに真っ当にヒーローしてます。
今週は敵でありながらマスコットキャラ的な位置づけにもあるクレオンが上司からの扱いに耐えかねてリュウソウジャーの手助けをしてしまいました。
さらに、比較的理解のある別の上司と一緒にリュウソウジャー側に寝返るのでは?という展開になっています。
敵キャラは戦隊に味方するのか、この一年を経て彼らの心は善に傾いたのか、という敵側の動向もスーパー戦隊シリーズ終盤の見どころの一つです。

 

さて、本題。
リュウソウジャーが佳境に入る中、こんな企画展が開催されています。

www.toei.co.jp

1975年に放送を開始した秘密戦隊ゴレンジャー、そこから40年以上続くスーパー戦隊シリーズの歴史を詰め込んだ企画です。
当時撮影にも使用した武器や歴代戦士の立像の展示、映像作品そのものの上映などが行われています。

これを見に行ってきたのですが、すごく良かったです。最高。スーパー戦隊最高。
その内容を少し紹介するのでみなさんも見に行ってください。
※掲載する写真は撮影可なスペースのものです。

 

小道具、スーツの展示

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会場に入ると秘密戦隊ゴレンジャーがお出迎え。
こんな感じでスーツが飾られています。
撮影に使ったものか、展示用のものなのかは分からなかったです。

 

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ひときわ目立ってボロボロだったレッドターボ。
撮影用もとい激戦の証だと思うことにしましょう。
それにしたってもう少し綺麗にしてあげてと思いますが……

 

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なぜかアカレンジャーのバックルを接写で撮るというこだわりを持った少女がいたのでマネをしてみました。
シンプルなデザインのゴレンジャーですが改めて見るとこのへんはかなり凝っていますね。

撮影はできなかったのですが、武器の展示もありました。
放送順での展示だったため、時代が進むにつれてどんどん武器が細部まで作り込まれるようになっていくことを追って体験する事ができました。

等身大立像と玩具サイズではない撮影に実際に用いた武器、これらの『そのままの大きさ』を見ることで作品世界をより身近に感じることができました。
ただ、ロボの展示もあったのですが、そういう観点だとイマイチだったかもしれないです。

 

作品紹介のパネル

ゴレンジャーからリュウソウジャーまで歴代43作品を一作ずつ解説するパネルがあったのですが、解説文の熱量が非常に高く読み応えのあるものでした。

例をあげると鳥人戦隊ジェットマン
バラエティ番組で取り上げられるたびに『戦うトレンディドラマ』の面だけが強調されており、僕はそれを見るたびに「そこじゃねえだろ!」と言っているめんどくさいやつです。
そのジェットマンの解説文ももちろん恋愛部分は欠かせないものではあるのでそこも記載しているのですが、レッドホーク・天堂 竜とブラックコンドル・結城 凱の対立と友情にもしっかり触れており、それを読んだ僕は「そこだよ、そこ~~~~~~」と満足しました。

この文章、公式のどこかでアップしてほしいです。アンケートにも書いてきました。

 

お客さんが良かった

『みなさん行儀よく鑑賞していてスーパー戦隊シリーズのファンは立派ですね』
という話ではないです。
どちらかというと、企画展としてはうるさいくらいじゃないかと思います。お子さんもいますので。
ですが、この展示会の一番良いところはこの『お客さんの声』だと思います。
こういった声が会場中で交わされています。

『これは見覚えがある』
『このへんまでは見てたんだよね』

これの何が良いかというと言うとですね、『誰の心の中にもその人にとっての戦隊が残っている』というところです。

1975年にゴレンジャーが放送開始しましたので今年で45年です。
当時の視聴者が5歳だとすれば今は50歳です。
そこからほぼ絶え間なく放送して45年、現在50歳ぐらいまでの人が子どもだった頃には何かしらのスーパー戦隊が放送されていたということです。
もちろん、きちんと一年間は見ていない方もいらっしゃるでしょう。テレビが無い家庭で育った方にはごめんなさい。
ですが、たまたま見た一話、店頭で見かけたおもちゃ、そういった些細な形も含めれば、スーパー戦隊に触れてこなかった人はほとんどいないと思います。

大人になって忘れてしまった方もいると思うのですが、そういう方がこの展示会に来て44のスーパー戦隊を見てどれか一つでも思い出して先述の言葉が出てきたのだとすれば、僕はシリーズのファンとしてすごく嬉しいです。
誰の心の中にもスーパー戦隊は残っているのだと。

 

以上、企画展『スーパー戦隊 レジェンドヒストリー』のご紹介でした。
ここまで書いといてなんですが、展示しているものがそこまですごいというわけではないです。
貴重といえばもちろん貴重ですが、展示会ならこのくらいは揃えるでしょう、というレベルです。

ですが、繰り返しになりますがとにかく『声』が良かったです。
みなさんの声が聞けて良かった。
「平日に休みを取ってゆっくり見ようかな」とかも考えていましたが、混雑していないとこの感覚には浸れなかったでしょう。
シリーズファンの方はこんな楽しみ方をしてみてはどうでしょうか。

そして、今はスーパー戦隊シリーズを見ていないけれど、この記事を読んでおぼろげながらもヒーローの姿が脳裏に浮かんだ方、ぜひ足を運んでください。
みなさんの心の中に眠るヒーローと再会できます。

 

おまけ

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300円で名前付きシールが作れます。
思いっきり本名で作ったので名前は隠しています。
レッドホークもいいけどギンガレッドで作れるとさらにグッドでした。